【実務日記】高齢者(65歳以上)の部屋探しのお手伝い
高齢者(65歳以上)の方が来店されまして、その時の模様をレポートします。
ここ最近高齢者の方で部屋を探されている方の来店が増えています。
パターンとしては2つあって、『理由があって、新居を見つけなければならない』と『現在の部屋が手狭の為引越したい』です。
今回は後者のお客様でした。
結論としては、申込どころかお部屋の紹介だけで、ご案内もしていません。
高齢者のお客様の条件について
『駅から徒歩5分以内』
『家賃10万円以内』
『1階又はエレベーター付き』
『2間以上必要』との事です。
条件的に申し分なく、いくつか候補に上がるようなお部屋が見つかりました。
ですが、簡単に紹介することは出来ません。
何故かというと『お仕事をされていない』からです。収入は年金だけとのことでした。
近年では、定年後も働いている方もいますので、念のため確認させて頂いています。
高齢者の方がお部屋を探す条件
基本的に賃貸のお部屋を借りるには『職に就いている必要があります』。
来店される高齢者の方にそのことを告げると、大抵の場合は『そうなの?知らなかった』と言います。
安定した収入が無い方にお部屋を貸すことは出来ないのは当然でしょう。
ですが、『貯蓄がかなりの金額があったり』『年間単位で家賃を前納する』ことで契約する事が可能なお部屋もあります。
または、『契約者をお子様にして、入居者を高齢者の方(親)にする』形です。
どちらにしても、高齢者の方が簡単にお部屋を探す事は出来ません。
貯蓄は家賃の100倍以上はある
話を聞いていくと、『家賃の100倍以上の貯蓄はある』との事です。
我々、不動産屋の考えですと、貯蓄があるのであれば、『老人ホーム』にすれば良いのではないか?と考えてしまいます。
本当に困っている高齢者の方であれば、お部屋探しを全力でサポートします。
今回はそのような感じは見受けられなかったので、いくつかお部屋を紹介して終わりました。
『お客様の条件ですと、息子さんがいらっしゃるようなので、相談してみてはいかがでしょうか?』という感じです。
貯蓄がある方は、プライドがある方もいらっしゃるので、対応が難しいです。
高齢者の部屋探しは確実に増えています
今回もそうですが、月に2名ほど高齢者の方が来店されます。
昨年までは、月に1名あるかないかでした。
確実に増える『高齢者の部屋探しの対策』は賃貸経営にも必要だと思います。
高齢化社会を迎える日本では、『高齢者をマーケットにする必要性がでてくるでしょう』。
もし、オーナー様の中に『高齢者』でも良いという方がいれば、今後の空室対策の一つとなります。
私個人的な考えでは、『高齢者にお部屋を貸すリスクよりも空室のリスクの高い』と思っています。
『身元保証人』『定期的な親族の見回り』『病気になられた場合の引き取り』等しっかりと契約の段階で約束をしていれば、『孤独死等のリスク』を避ける事も出来ます。
統計を挙げると、孤独死は『高齢者よりも60歳未満の方が80%を占めています』。
孤独死による事故を保証する『孤独死保険』というものも広まりつつあります。
投稿者プロフィール

- 代表取締役
- アゾウ不動産販売㈱代表の阿座上です。東京都府中市で小さな不動産屋を営んでおります。京王線東府中駅周辺に特化して営業に励んでおります。毎日オーナー様向けに様々な情報を提供して行けるようにブログを書いています。ご興味が少しでもお有りでしたら読んで頂けると幸いです。自社の公式ブログ(※別サイト)ではお客様向けのコンテンツを発信しています。
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