今回は実務上でもハラハラする安否確認についてお話させて頂きます。

安否確認の目的は人命救助とオーナー様の資産を守ることです。

事故物件にならないように未然に防げる場合もありますので、様々な方向からの安否確認依頼を受けたら可及的速やかに対応するよう心がけています。

ただの取り越し苦労であればいいのですがそうでない場合に備えることも賃貸管理の重要性だと思っています。

安否確認のイメージです

そもそも安否確認とは何か

安否確認とは借主や親族や、法人契約の場合は会社の上司さんから「連絡が取れず心配なので様子を見てきてほしい」と

依頼された時や家賃の滞納や近隣住民からの問い合わせがあった時に行います。

ドアの外から呼んでも応答がない場合は、警察官立会のもと、鍵を開けて室内に立ち入ることもあります。

最悪の事態を想像しながら中に入るのは、何回経験しても慣れることはありません。

先日も法人契約の入居者さんが、数日無断欠勤をしているという事で、法人の担当者の方から「様子を見たいので鍵を貸して欲しい」と問い合わせがありました。

法人が借主ですから、鍵を渡すことは問題ありませんが、心配なので自分も一緒に同行しました。

担当者の方が名前を呼んでもドアをノックしても応答がないので、鍵を開けて中に入ったところ、青白い顔で寝ていた入居者さんを発見しました。

その後の二人のやり取りを聞いてわかったことは、どうやら仕事で失敗して叱られたので、自信を無くして悩んで、起きる気力もなく休んでいたそうです。

 

住居侵入の罪に問われる

このように安否確認の9割は、寝ていたり旅行に出かけていた結果なのですが、

ここで問題になるのは、借主の承諾なしに鍵を開けるのが正しいかということになります。

たとえ親でも保証人でも貸主であっても、他人が暮らす部屋に許可なく入るのは「住居侵入」という罪に問われます。

それでも管理スタッフとして、そのリスクを冒しても鍵を開けることを選択せざるを得ない事態があるのです。

特に遠くに住んでいる肉親から、「数日連絡がとれない。悩んでいたので心配だ。様子を見てきて欲しい」などと依頼されたら、

法律を冒すわけにはいかない」などと拒否することはできません。

その理由の一番は「人命救助」です。

万一、室内で倒れていて対応が早ければ「救えた」という状態かもしれないと考えたら、リスクを犯しても中に入るしかありません。

部屋に入っても「9割は問題なかった」と書きましたが、ということは、

高い確率で問題のない部屋の鍵を本人の許可なく開けていることになります。

幸いにも今まで訴えられた事は一度もありませんが・・・。

 

一人で立ち入るのはやめましょう

室内に立ち入るときは、トラブル防止の為に、警察官に同行を依頼しています。

警察官が一緒だからといって住居侵入が合法になるということではありませんが、

一緒の方が借主からクレームが和らぎますし、警察官の方も「人命救助のやむを得ない状態」であると判断してくれています。

そして、万が一の事態の時は、警察官に対応を引き継いでもらう事ができます。

以前に「第一発見者」になって通報したことがありましたが、

長い時間を割かれて大変な経験をしたことがあるという教えから警察官に同行をお願いしています。

リスクを犯しても部屋に立ち入る理由はもう一つあります。

オーナー様の所有物件を”事故物件”にさせない」ことです。

室内で万が一のことがあると、その後の募集では入居希望者さんに告知をしなければなりません。

告知期間はいつまで?

告知期間がいつまでなのかという問いに法律で定められていないので、

明確な答えはありませんが、少なくとも「数年間」は告知が必要だと考えています。

そうなると部屋が決まりにくくなり、家賃等の条件も下げなければなりません。

オーナー様にとっては大損害ですし、

オーナー様の資産価値を守る」という賃貸管理の使命を考えても、出来る限り避けなければならない事態なのです。

いつ安否確認の連絡がくるかわかりません。常に心の準備を心がけています。

投稿者プロフィール

azousan
azousan代表取締役
アゾウ不動産販売㈱代表の阿座上です。東京都府中市で小さな不動産屋を営んでおります。京王線東府中駅周辺に特化して営業に励んでおります。毎日オーナー様向けに様々な情報を提供して行けるようにブログを書いています。ご興味が少しでもお有りでしたら読んで頂けると幸いです。自社の公式ブログではお客様向けのコンテンツを発信しています。