今回は、賃貸トラブルの「入居者の配慮不足により起こる騒音」に関する対応について書かせて頂きます。

以前のレポートでは、同じ騒音でも「飲み会等による騒音」と「設備の使い方や故障で起こる騒音」について書かせて頂きました。

この騒音は私が5つに分類しているパターンのうちの2つです。まずは5つの騒音パターンについて説明していきましょう。

入居者の騒音への対応

「5つの騒音パターン」とは

1.飲み会等で部屋に友達を呼んで大騒ぎするような騒音。
2.玄関ドア・建具・換気扇・給水等、設備の不具合で大きな音が発生する騒音。
3.入居したばかりの借主が自分の出す音が迷惑を掛けていると気づかない騒音。
4.元々が壁や床が薄く普通の暮らしをしているのに苦情となってしまう騒音。
5.苦情元が小さな音に過剰反応したり被害妄想的な主張をしてくるパターン。
「飲み会等の騒音」や「設備による騒音」は、騒音元の暮らし方や設備に原因がありますが、

今回の「入居者の配慮不足により起こる騒音」は、騒音元に「音を出している認識が無い」のが特徴ですので、おのずと対処法が違ってきます。

まず多いのは、初めて共同住宅に住んだ入居者さんが引き起こす騒音です。

この方は自分の出している音が「響いていないだろうと思っている」というタイプです。

また、今まで戸建住宅の実家に住んでいた人や、木造のアパートから初めてマンションへ引っ越した人が、

「鉄筋コンクリートだから大丈夫」と思ってしまい、他の入居者に迷惑を掛けてしまうケースがあります。

 

管理の目的は入居者様に快適な生活を送ってもらうこと

管理する側としての目的は騒音元に「注意をすること」ではなく、「住人同志に快適な生活を送っていただくこと」ですので、

「あなたが悪いのでやめてほしい!」という対応をして、「誰が苦情を言っているのか?」と、感情を燃え上がらせてしまわないように配慮する必要があります

そこで、まず全世帯に「○月〇日〇時〇分頃、運動をするような音が響いていました、

共同住宅の特性上、音が響くので、お心当たりのある方はご配慮お願い致します」

と具体的な日時と内容を伝えます。

この段階で本人に心当たりがあれば、「私かな?」と気が付いてくれると思いますので、文書配布は出来る限り「苦情のあった翌日」に行うのが良いのです。

 

配布文章でも改善されない場合は

これで改善されない場合は、騒音元へ個別訪問して、「先日、文書を配布させて頂きましたが○○さんのお宅では音が聞こえますか?」と話をします。

ここでは、「どこの部屋だか分からないので全世帯に聞き回っている」という話をします。

実際は誰が騒音を出しているのか、苦情元の連絡により分かっているのですが、ここで「知りません」と言われた場合でも、

「鉄筋コンクリートでも意外と音は響くんですよね」と、ボソッと伝えると、相手の心に強く残るものなのです。

これで改善されなければ、再度同じ事を繰り返します。

その際にも具体的に日時と音の種類を伝え、足の音なら「つま先歩き」を勧めたりしていくと、数回の繰り返しで収まってきます。

配慮不足による騒音の特徴は「悪気がない」という事です。

そのような入居者さんに対して部屋で宴会して騒いでいる人と同じ対応をしては、注意した管理会社だけでなく、

他の入居者さんからも嫌なイメージを持たれて、結果として物件が嫌いになられるのは避けねばなりませんね。

感情面に配慮した調整は賃貸管理業務の基本です。

 

この記事を書いた人⇒アゾウ不動産販売株式会社

投稿者プロフィール

azousan
azousan代表取締役
アゾウ不動産販売㈱代表の阿座上です。東京都府中市で小さな不動産屋を営んでおります。京王線東府中駅周辺に特化して営業に励んでおります。毎日オーナー様向けに様々な情報を提供して行けるようにブログを書いています。ご興味が少しでもお有りでしたら読んで頂けると幸いです。自社の公式ブログではお客様向けのコンテンツを発信しています。