今回は入居者様からリクエストされている案件の中で「生き物に関する対応」について書かせて頂きます。

入居者様からのリクエストは、苦情というより物件に対する改善提案であり、物件の資産価値向上につながる提案であると考えております。

(時折、そうは思えないがちがちなクレームもおきますが)。

生き物が原因のトラブルのイメージ

入居者様のリクエストを逃してはならない

このリクエストは大きく分類すると、人が引き起こす「人的トラブル」と建物や設備が原因の「物的トラブル」に区分されますが、

まれに、その分類に入らない、虫や動物等の「生き物が原因の問題」が起こることがあります。

人が原因なら、問題を起こした該当者に改善を求めますし、物が悪いなら修理や交換すれば解決するのですが、

相手が生き物の場合は話は通じませんし、一つの場所に固定されないので、まことに難しいリクエストとなります。

まず、ゴキブリ、ダニ等が発生した場合は原則として入居者様に対応して頂くようにお願いしています。

しかし、大量発生したり対処しても改善されない場合、入居者様に任せっぱなしでは物件に対する不満から退去へ繋がってしまうことになりますので、

専門業者に依頼する等の大家様・管理会社側での対応が必要となります。

共用部分の管理は管理会社とオーナー様で

このように居室内は入居者様側での対応が原則ですが、共用部分は大家様・管理会社側の管轄になります。

よくあるのは「ハチの巣」や「鳥の巣」の除去依頼です。

「ハチの巣」は危険ですので、「入居者様でお願いします」と伝えて刺されてしまった場合は大変な迷惑が掛かり、

大家様への損害賠償に発展してしまうリスクもありますから、大家様・管理会社側で対処すべき案件です。

私の経験上で多いのはアシナガバチですが、これは「マグナムジェット」という飛距離10mのスプレー式殺虫剤を常備して対処しています。

コツを掴めば蜂の殲滅から巣の撤去・清掃まで10分もかからず完了できます。

しかし高所やスズメバチ等の危険作業に関しては専門業者に対応してもらっています。

なお、スズメバチに関しては行政が費用負担等の支援をしている場合もあるのでご確認ください。

一方の「鳥の巣の撤去」については少し抵抗があります。ツバメ等が共用部分に巣を作った場合、「フンが落ちてくる」との苦情が寄せられます。

その場合は卵を産む前であれば巣を撤去します。

しかしヒナがいる場合の撤去は「野鳥を殺す行為」となり鳥獣保護管理法に抵触する事になりますので、「巣立つまで待ってあげましょう」とお願いする事になります。

そのため、フン落下防止の板を付けて対応しています。

建物の中に潜む天敵シロアリ

このような目に見える生き物は苦情があっても対処できるのですが、共同住宅で困るのが「シロアリ」の被害です。

ほとんどのアパートは新築時にシロアリ予防の処理をしていますが、薬剤の保証期間が5年なので定期的にシロアリ予防の消毒を依頼する必要があります。

しかし、各部屋の床下が基礎で仕切られていて、世帯数の多い物件での施工には手間が掛かることから、定期的に消毒する大家様はほとんどいません。

シロアリが発生したら対応するという「受け身」の姿勢が多いのです。

室内の出来事は入居者様が一番よく知っていますので、床が凹んだり羽アリが発生しても連絡してくれない入居者様もいますので、

シロアリの消毒は定期的に行うべきでしょう。このように、入居者様が不快な思いをするだけではなく、

刺されてケガをしたり建物が劣化する原因となる「生き物」への対応は、小さな問題が大きな損害へ発展する事もありますので、

賃貸管理担当として、しっかりとした対応が必要となるのです。

 

投稿者プロフィール

azousan
azousan代表取締役
アゾウ不動産販売㈱代表の阿座上です。東京都府中市で小さな不動産屋を営んでおります。京王線東府中駅周辺に特化して営業に励んでおります。毎日オーナー様向けに様々な情報を提供して行けるようにブログを書いています。ご興味が少しでもお有りでしたら読んで頂けると幸いです。自社の公式ブログではお客様向けのコンテンツを発信しています。